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2024.11.08
目次
1. 足関節捻挫とは
2. どんな症状がおこる?
3. リハビリについて
4. さいごに
足関節捻挫とは主にスポーツなどで見られる言わば捻ることで靭帯損傷を引き起こす足関節の怪我です。足関節に不安定感を感じるようになり、そのままにしておくと慢性化し何度も繰り返し、また足部の軟骨損傷、股・膝関節にも影響を及ぼします。そのため足関節捻挫は怪我をした後すぐに適切な処置とその後のリハビリテーションが重要になります。
足関節は関節の外側に3つの靭帯、内側に1つ靭帯があります。内側に捻ることで外側の靭帯、外側に捻ることで内側の靭帯の損傷が引き起こされます(図1)。怪我した後すぐは腫れや痛みなどが生じます。軽症であればすぐに歩けます。またスポーツをすることができますが、重症のときは痛みなどで歩くのすらままならないケースもあります。そのほかにも動きの制限や筋力低下・バランス機能低下などの様々な症状が引き起こされます。
・受傷直後はなにをする?
受傷後直後は炎症を抑えることが大事です。一般的にはRICE処置(R:Rest安静、I:Icing冷却、C:Compression圧迫、E:Elevation挙上)を行います(図2)。
痛みや腫れがひどく、歩けないケースもあるためその際は松葉杖の使用やシーネ固定を行うこともあります。スポーツの復帰を希望される方には他の筋肉を落とさないように足以外のトレーニングを行います(図3)。
・痛みやはれが落ち着いてきたら
徐々に足を動かしていき、腫れや痛みで硬くなってしまったところの動きをよくしていきます。まずは痛みのない範囲からゆっくり動かしていきます。腫れや痛みの悪化がなければ徐々に回数を増やしタオルを用いたストレッチなどに移行していきます(図4)。
・動きがでてきたら
ある程度動きがでてきたら落ちてしまった筋力を戻す運動を始めます。初めは痛みがない範囲で足をつけないで行うチューブなどを用いてふくらはぎやすねの筋肉を動かしていきます(図5)。回復にあわせてつま先立ちやスクワットなど足をつけたトレーニングを開始していきます(図6)。
・足が痛みなくつけるようになってきたら
不安定感をなくすためのバランストレーニングを開始します。片脚立ちや柔らかいマットやバランスボール上で立つなどのトレーニングをしていきます(図7)。バランストレーニングは再受傷しないためにも重要なトレーニングになってきます。
スポーツ復帰を希望される方は上記トレーニングに併せ競技復帰に向けたリハビリテーションを開始していきます。
足関節捻挫は軽視されやすい怪我ですが、冒頭でも述べた通り正しい処置を行わないと慢性化し日常生活・スポーツパフォーマンスにも影響を及ぼし、時には重大な怪我にもつながりかねません。当院では足の状態を医師が判断したあと、各自に合った運動を療法士が作成し指導しています。受傷し炎症症状を伴う場合もしくはすでに慢性化してしまっている場合でも一度診察にいらしてください。
執筆:船橋理学診療部 山口彩音
監修医師:高橋謙二