船橋整形外科クリニック西船クリニック市川クリニックみらいクリニックフェルマータ船橋かじかわ内科船橋中央眼科

交通アクセス
連携クリニックについて
医療法人社団 紺整会 船橋整形外科病院

ふなせいトピックス

トップふなせいトピックス一覧成長期の「内側野球肘」:診断と治療法

2024.07.05

成長期の「内側野球肘」:診断と治療法

はじめに

野球を楽しむ小中学生のみなさん、今日は「内側野球肘」という怪我についてお話しします。「内側野球肘」の症状、診断方法、治療法、そして予防策について、わかりやすく説明します。

(当コラムはふなせいの医師が解説 野球肘の症状と治療法でも触れた「内側野球肘」について、成長期にスポットを当てた内容となります。)

 

当院の解説
船橋整形外科病院は千葉県船橋市に所在し、”整形外科における専門医療の実践”を柱とした整形外科専門病院です。手術件数などの詳細はこちらをご確認ください。

 

「内側野球肘」とは?

「内側野球肘」は、野球をしている子どもたちによく見られる肘の怪我です。特にピッチャーやキャッチャーのようにたくさんボールを投げることで、肘の内側に負担がかかって起きてしまいます。特に成長期の子どもたちは、骨がまだ完全に成長していないので、骨端線(成長線)に負担がかかり、投げるたびに痛みが出る状態をいいます。

 

内側野球肘の症状

「内側野球肘」の主な症状は、肘の内側の痛みです。痛みは最初は少しだけですが、だんだんひどくなり、特に投げるときに強く感じることが多いです。ひどくなると、肘の曲げ伸ばしがしづらくなることもあります。

 

「内側野球肘」の診断方法

「内側野球肘」かどうかを調べるために、肘の内側の骨の出っ張りが押して痛いかを確認します。またレントゲン検査や超音波検査も行います。これで、骨や靭帯、筋肉がどうなっているかを確認します。特に骨端線(成長線)が残っている場合は、靭帯の損傷ではなく、骨端線(成長線)や軟骨が痛んでいることが多いです。

ひじ骨端線 ひじ離れた骨端線 ひじ剝がれた骨

 

「内側野球肘」の治療法

「内側野球肘」の治療の基本は、まず肘を休めることです。肘の内側の痛みが取れるまで、または肘の曲げ伸ばしの痛みがなくなるまで、投げるのをやめることが大切です。この間に肘に負担がかかった原因を見つけ、投げ方の見直しや練習量の調整など、再発を防ぐための対策を考えることが重要です。

 

「内側野球肘」の予防策

「内側野球肘」を防ぐためには、肘に負担がかからない投げ方を覚えることが大切です。また、練習量を調整して、肘に負担がかかりすぎないようにすることも必要です。適切なストレッチや筋力トレーニングを行い、体の柔軟性を保つことも効果的です。

 

まとめ

「内側野球肘」は、成長期の子どもたちによく見られる怪我ですが、適切な診断と治療、そして予防策を実施することで回復が期待できます。特に骨端線(成長線)の状態を確認し、適切な休息期間を設けることが重要です。また、肘に負担がかからない投げ方を覚え、投げすぎを防ぐことも再発防止につながります。親や指導者は、子どもたちの体の変化に注意を払い、早期発見と適切な対応を心がけることが大切です。

このコラムを通じて、内側野球肘についての理解が深まり、みなさんが安全に野球を楽しむための手助けになれば幸いです。

さらに詳しい情報については、以下のリンクをご覧ください。

ほっしゃん先生の肩肘ラボ #1 【内側野球肘】 学童期

 

執筆者 医師:星加昭太

ふなせいトピックス一覧

交通のご案内

バスをご利用の方

東船橋駅方面より「船橋整形外科」にて下車
飯山満駅方面より「船橋整形外科」(外来・入院)にて下車

タクシーをご利用の方

船橋整形外科病院「正面入口」へお越し下さい

お車でお越しの方

船橋整形外科病院の来院用駐車場をご利用下さい。
駐車場案内を見る >

空き有り

船橋整形外科病院 来院用駐車場
駐車場状況

住 所

〒274-0822 千葉県船橋市飯山満町1丁目833
(代表) 047-425-5585