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腰椎は5つの骨からなり、通常は前弯(前方凸の曲がり)を呈しています。腰痛、下肢痛、下肢のしびれ、脱力などの症状が認められます。運動器疾患の中で腰痛は最も多い症状の1つです。
椎間板は線維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。背骨が横に曲がり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものをもったりすると痛みがつよくなることがあります。
椎多くの場合は保存治療で軽快することが多く、リハビリテーション、消炎鎮痛剤の投与や、仙骨硬膜外ブロックなどの保存治療を行っています。症状が残存する場合や麻痺が進行する場合には手術治療を考慮します。
当院では、いわゆるLove法による治療をメインに行っております。内視鏡下椎間板摘出術(MED)は現在行っておりませんが、通常のLove法で、術後3-4日で退院可能となっております。症例によっては、経皮的内視鏡手術(FED)等の低侵襲手術を行なっています。
腰椎椎間板ヘルニアに対する低侵襲手術方法です。専用の内視鏡を用いてヘルニアを摘出します。皮膚の傷は7~8mm程度で済み、身体へのダメージを最小限に留めながら手術を行ないます。手術後の痛みも軽く、術後2~3時間から歩行が可能となり、術後2日ほどで退院することができます。現時点では適応症例を厳選して行っており、すべての椎間板ヘルニア症例へ適応しているわけではありません。
保存治療が効かない腰椎椎間板ヘルニアの治療は、多くは手術治療が選択されてきましたが、2018年より、椎間板内にヘルニアの原因となっている髄核を溶解する薬剤(コンドリアーゼ、製品名:ヘルニコア®)を注入する治療を行っております。
この治療は、局所麻酔で行いますので、通常の手術治療(全身麻酔)より体の負担が少ないです。現時点では1泊2日で行っております。しかし、すべての腰椎椎間板ヘルニアが、この治療法の適応となるわけではありませんので、詳しくは担当医にお尋ねください。
加齢、労働、あるいは背骨の病気による影響で変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されます。脊柱管は背骨、椎間板、関節、黄色靱帯などで囲まれた脊髄の神経が通るトンネルです。年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、黄色靱帯が厚くなって神経の通る脊柱管を狭くなって(狭窄)、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症します。椎間板ヘルニアに比べ中高年に発症することが多いようです。また背骨を後ろに反らすと脊柱管が狭くなり、前に曲げると広がるので、間歇性跛行が起こるのです。もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)です。腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、すこし前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。
日本整形外科学会ホームページより引用
進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわるくなったり、逆に尿が漏れる事もあります。神経の血流を改善させる内服薬や、消炎鎮痛剤の投与、仙骨硬膜外ブロックやリハビリテーションを行います。保存治療によって、症状が改善しない場合には、手術を考慮します。当院では症例に応じて、椎弓切除術、椎弓形成術や低侵襲脊椎固定術(MISt)を行なっています。
日本整形外科学会ホームページより引用
腰椎には馬尾神経を入れた硬膜管が通っている孔があり、これを脊柱管といいます。この病気では腰部脊柱管狭窄症と同じような症状が出ます。少ない距離なら歩けるのですが、立ったり・歩いたりしているとお尻や太ももの部分が痛くなって、歩けなくなります。けれども、少ししゃがんで休めば楽になって、また歩けます。歩ける距離は日によって違いますし、患者さんによっても異なります。腰痛(腰のベルトが当たるあたり)は比較的少なく、全く腰痛がない患者さんもいます。「すべり症」では腰椎がずれることによって脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫されて症状が出ますすべり症の症状・治療はほぼ腰部脊柱管狭窄症の症状と同じですが、お薬や腰椎の牽引・温熱、硬膜外注射などを行っても症状が改善せず、歩行や立位の保持が制限されて日常生活に支障が出てくれば手術的治療を検討します。手術は「ずれ」や「動き」の程度によって、神経の圧迫を取るだけの場合と、固定術を行う場合があります。
日本整形外科学会ホームページより引用
不安定性のある腰部脊柱管狭窄症に適応されます。腰椎周囲の筋肉をなるべく温存しながら、直接神経の圧迫を解除し、変性した椎間板を取り除いて切除した自家骨とケージを挿入します。経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を用いてPPSとロッドを経皮的に挿入し、インプラントを体内で組み立てます。大きく展開する従来法より、身体へのダメージや手術時間、出血量が少なくて済むのが特徴で、早期リハビリテーションや入院期間の短縮が可能となります。
L4/5MIS-TLIFの症例
不安定性のある腰部脊柱管狭窄症に適応されます。腰椎周囲の筋肉をなるべく温存しながら、直接神経の圧迫を解除し、変性した椎間板を取り除いて切除した自家骨とケージを挿入します。経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を用いてPPSとロッドを経皮的に挿入し、インプラントを体内で組み立てます。大きく展開する従来法より、身体へのダメージや手術時間、出血量が少なくて済むのが特徴で、早期リハビリテーションや入院期間の短縮が可能となります。
比較的弱い外力によっても生じる骨粗鬆症によるもの(病的骨折の一種)や転移性骨腫瘍による病的椎体骨折、強い外力により生じる外傷性椎体骨折などがあります。圧迫骨折とよばれることもあります。老人におこるものは胸椎と腰椎の移行部(胸腰移行部)あたりの椎体に生じ、ほとんどが骨粗鬆症に起因して尻もちなどの軽微な外力により生じるものです。
骨粗鬆症に起因して骨の弱くなっている(脆弱性が存在)とき生じるものでは、胸腰移行部に生じることが多く疼痛が軽度のこともあります。しかし、尻もちなどの明らかに外力が加わったものでは、通常は骨折のある部位の疼痛を伴います。いくつもの場所に多発性に椎体骨折が生じると背中が丸くなり(円背)、身長が低くなります。骨粗鬆症に起因して生じるものは、中腰や重いものを持つなど胸腰移行部に力が集中して骨折することもあります。尻もちなどの外力でも力が集中したところの椎体の前方がつぶれくさび形になります。骨粗鬆症による軽度の骨折(圧迫骨折)の場合は、簡易コルセットなどの外固定をし、前屈(お辞儀する動作)を禁じ、比較的安静にします。安静にすることで、3~4週ほどでほとんどが痛みが和らぎますが、骨癒合(骨折がしっかりと固まる)までは場合によっては数ヶ月かけて治ります。強い外力によるものでは、ギプスや装具などの外固定で早期に離床し歩行訓練するのが基本になります。圧迫骨折が高度であったり、骨折部の不安定性強かったり、脊柱管(脊髄部)がすれたり骨片で圧迫を受けていたりしている場合や、いつまでも疼痛が残るものには、手術が必要になることがあります。
骨粗鬆症などによって背骨が押しつぶされるように変形してしまう圧迫骨折は、保存的に治療することが多いのですが、痛みが続く場合などにはBKPが適応されます。この手術は専門のトレーニングを受けた医師が行う手技であり、約5mmの傷2つから細い針を骨折した椎体に挿入し、風船を膨らませ空間を作製した後に、セメントを注入して骨折部を安定化します。ほぼ出血の無い低侵襲な手術であり、術後即時の痛み軽減効果が得られることが特徴です。骨粗鬆症に伴う椎体骨折以外に、転移性脊椎腫瘍による椎体骨折も適応となります。骨折の形態によっては、BKPに経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を併用した低侵襲手術(MIS)を行うこともあります。
骨折椎体の上下に経皮的(約2cm)の皮膚切開を用いて、レントゲン透視下に椎弓根スクリューを挿入し、体内でスクリュー同士を接続し、骨折部を安定化させ、骨癒合に導く手術方法です。従来法と比較し、せぼねの後ろ側の筋肉を大きく剥離する必要がないので、手術の侵襲が少なくなり、術後の回復が早くなります。
第一腰椎骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKP+PPS法
小児期の側弯症の遺残や成人期になってから変形が進行する場合があります。また、外傷(骨粗鬆症性椎体骨折など)により、脊柱が変形し、痛みや神経障害が出現します。当院では、まず積極的な運動療法(リハビリテーション)で症状の緩和をこころみます。しかし、脊柱変形に由来する姿勢の改善や保存療法に抵抗する場合は、変形矯正手術を行うこともあります。
「側弯症(そくわんしょう)」とは背骨が左右に弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがあります。通常、小児期にみられる脊柱変形を指します。 左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭(きょうかく)の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形を生じます。
側弯が進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下をきたすことがあります。日本での発生頻度は1~2%程度で、女子に多くみられます。原因不明の側弯を特発性側弯症といい、全側弯症の60~70%を占めます。そのほか、脊柱の先天的な異常による側弯を先天性側弯症、神経や筋の異常による側弯を症候性側弯症といいます。
側弯症は、弯曲が進行する前に診断して、治療を開始することが大切です。このことから、学校検診も行われています。治療は側弯の原因や程度、年齢などによって異なります。
特発性側弯症で程度が軽い場合には、運動療法などで経過観察しますが、進行する場合には装具治療を行います。脊柱の成長期である思春期に悪化する場合が多いため、進行する場合は手術による矯正が必要になる場合があります。
また、先天性や症候性で側弯の悪化が予想される場合にも手術を行うことがあります。具体的には、コブ角(弯曲)が25度〜40度の変形では装具療法が主体となります。当科では積極的に装具療法を行っております。
年齢や骨成熟度、進行のスピードなど考慮して総合的に判断する必要がありますが、コブ角が40−45度以上になると手術療法が必要になります。最近では手術法の進歩により、良好な矯正が得られるようになっております。治療に関しては、当院での対応が困難な場合は、専門施設にご紹介しております。
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